プレパレーションという言葉をご存知でしょうか。
医療におけるプレパレーションとは、検査や治療に先立ち、患者にわかりやすくその内容や意義などを伝え、患者自身が必要性を理解し安心した上で処置を受けられる状態にすることです。
元小児科看護師の村田友梨さまからお話をうけ、子どものためのプレパレーション絵本『コロとカラのびょういんえほん さいけつってなぁに?』のイラストを担当させていただきました。
【表紙・背表紙】
本書は、採血の際に不安で暴れてしまう子や不必要に固定具をつけられて辛い思いをする子が、今後ひとりでも減るようにという作者の村田さまの願いを、試行錯誤しながら形にしたものです。
●制作のポイント
・中性的なキャラクターデザインで、子どもが自身の性別に関わらず自分ごととして捉えられるように
・人体をリアルに描きつつ、怖くならないようポップな形や配色で表現
【中面】一部抜粋
▲ポジティブとネガティブな2人のキャラクターを、色や表情、仕草などで表現
▲安心して病院に行けるように…廊下待合の雰囲気を優しい色合いで表現
▲子どものワクワクを引き出す、かわいい細胞のキャラクターたち
▲直感的に選択することがわかるよう、並列の関係に見える背景色を設定
【そのほかの挿絵】
▲実物を見てみたい!と思わせるような、ポップで可愛い採血器具
この絵本を全国2万の病院に届けるためのクラウドファンディングが2023年9月からスタートしました。
村田さまがこれまでにどんな経験をされ、どんな想いでこの絵本を作られたか、熱い気持ちがぎゅっと込められたページになっています。ご興味がある方は、ぜひご一読ください。
全国の書店やamazonなどのネットショップでも販売が始まっています。
絵本は今後シリーズ化も目標にしていて、私も精一杯お力になりたいと考えています。
また素晴らしい絵本作りに携われることが今から待ち遠しいです。
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