忙しい!でも、読みやすく作りたい。でも、どうしたら…
小学校に勤めていると、○○だよりや○○新聞、○○についてのお知らせ…などお便りを発行することが多くありますよね。
せっかく作るからには、読んでもらいたい。伝わるものにしたい。でも、なかなか時間が取れない。仮に時間が取れても、紙面デザインのノウハウが無い。
そんな先生方のために、ポイントを押さえて簡単に読みやすいお便りを作る方法をお伝えします♫
今回はもとになる資料や既に作ったお便りが手元にある想定で、そちらをブラッシュアップしてゆく方法をご紹介します。
まずはBeforeAfterを見比べてみてください↓
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Beforeではさまざまな色や書体(文字のデザイン)を使い、賑やかな紙面を演出しています。しかし、大事な情報も埋もれ、どこから読んでいいか分かりづらくなってしまっています。人によってはもっと情報を詰め込んで、なんだかごちゃごちゃした仕上がりになっている場合も多いかと思います。
大事な情報を目立たせたい時に、どうしても色を追加・大きさを追加・イラストを追加…と足し算を繰り返してしまうことがこの原因です。
余計な情報を省く・デザイン/色違いを無くす・配置のずれを無くす・余白をあえて残す。引き算の意識を持つと伝わる紙面に一歩近付けますよ。
これを踏まえ、画像で確認していきましょう。黄色いハイライトに注目しながら読み進めてみてくださいね。
内容に合わせて変えてしまいがちな書体ですが、ひとつの書体を選び、そのBold(太字)とMedium(中太字)を組み合わせて使えばOKです。お便りは本や説明書のように長文になることはあまりなく、横書きで作成することが多いので、基本的にはゴシック体を使うことをお勧めします。
筆で書いたようなエッジ(鱗やセリフと言います)・縦横の線に強弱のあるものが明朝体です。読み手の目線を次の文字へと誘導する効果があるため、長文を読ませるときに向いています。
ゴシック体はエッジがシンプルで縦横の強弱も控えめです。遠くからでもはっきり読みやすく、目立つ特徴を持っています。見出しや短めの本文に使うのに向いています。
続いて色を揃えていきましょう。
お便りに限ったことではありませんが、色を変えるだけで情報を強調する手法は色覚異常のある人にとっては少し不親切かもしれません。(もちろん、色覚に配慮して色をコントロールすれば話は違いますが、専門知識や道具が必要になります)
学校の現場では最終的に白黒で配布というパターンが基本だと思いますので、白黒になっても重要性の強弱を損なわないためには黒〜白の間の色の明るさ調整が必須です。コンタトラストが強いほど重要なものと認知されますので、白い紙に対しては黒字の太字が最重要項目、薄いグレーの細字が一番どうでもいい情報(笑)ということになります。
モノクロ紙面でなんだかつまらなそう…という場合にも色数は極力絞って、色を取り入れます。
今度は位置を揃えていきます。
位置のズレというのは意外に無駄な情報を増やしている原因で、揃えられる場所を揃えるだけでもかなりスッキリと、読みやすくなります。
横向きの紙面の場合、読み手は左上から右下に向かって目を動かすので、その流れに沿って情報を配置することも重要なポイントです。
見出しには16pt/本文には11ptなど、ルールを決めて文字サイズも整えると大幅なクオリティアップにつながります。
ここまで引き算を重ねてきて、やっと今度は足し算をしていきます。
紙面がスッキリしたところで、アイキャッチを追加します。見てほしいところにだけ・規則性を持って追加するのがコツです。選ぶイラストによってどんな雰囲気で仕上がるかも変わってきます。内容にあったテーマのイラストを添えると、直感でなんのお便りなのか伝えることができて便利です。
最後は補足説明と装飾の追加です。
読み手の年齢が低いときほどイラストは効果てき面ですが、大人向けの資料でも短時間で情報を伝えられる特性が活かされます。詳しく文字を読まなくてもわかるものになっていると、分かりやすいそう・面白そう→読んでみよう。に繋がりますよ!
実践報告、お待ちしていいます♫
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